当院での平成23年度乳がん検診集計についてご報告いたします。

今年も平成24年度葛飾区乳がん検診が4月から始まりました。

御対象となる皆様方には、ぜひ健診を受けていただけましたらと存じ上げます。

 

それでは当院の平成23年度葛飾区乳がん検診の集計を、お知らせします。

 

当院で葛飾区乳がん検診(視触診)を受けられた方の総人数は323名です。

(前年度238名から85名増えております。)

 

内訳は以下の通りです。( )内は平成22年度の集計人数です

   異常なし   82名 (101名)

   経過観察   24名 (30名)

   要精密検査 217名 (107名)

 

この中で当院で乳腺エコーやマンモグラフィーを受けられた方は170名です。

 

乳がんと診断された方は3名(2名)、乳がんの疑いが1名(1名)でした。

 

 内訳は以下の通りです。

   進行乳がん 1名 (1名)

   早期乳がん 2名 (1名)

   早期乳がんの疑い 1名 (1名)

   線維腺腫 27名 (30名)

   乳房のう胞 92名 (57名)

   腫瘤性病変 13名 (3名)

   (経過観察の必要な)微細石灰化 9名(3名)

   乳腺症 13名 (10名)

   異常なし 4名 (3名)

   その他 4名 (7名)

 

 昨年の5月にはキャンディーズの田中好子さんが亡くなられたことで、自分の胸をさわってみて、

しこりがあることに気がついたと、4人の患者さんが来院されました。

4人とも当院で乳がんと診断し、すみやかに加療のできる大学病院へご紹介しております。

 

 また、今年度葛飾区乳がん検診で、当院において残念ながら乳がんと診断した3名のうち、

2名は葛飾慈恵医療センターで加療を行い、すでに元気になられ社会生活に復帰されております。

 (1名は三井記念病院で加療中です。)

 

 乳がんは初期に発見することができれば、非常に高い治療効果が期待されます。

30才を過ぎたら、特に気になる症状がない場合でも、1年に1回の乳がん健診をお勧めします。



 また、しこり、痛み、分泌物などの症状がある方も、その症状が乳がんによるものとは限りません。

良性の線維腺腫や乳腺症などの場合もありますので、どうぞお早めの受診で安心を得てください。

 

              ゆりあファミリークリニック 院長 徳原智庸